顎関節症を伴う骨格性開咬の症例
39歳7ヶ月女性の症例です。
主訴は、顎関節症と、前歯で物が咬めないということでした。
上下顎骨のずれを伴う顎変形症であるため、外科的矯正治療を行いました。
歯の排列は上下両側小臼歯を抜歯して治療を行い、使用した装置はマルチブラケット装置でした。
矯正治療費用 : 保険適用
矯正治療期間 : 3年
治療前
矯正治療中
手術前
治療後
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
最初は矯正治療による不快感、痛み等があります。数日間〜1、2週間で慣れることが多いです。 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。 装置の利用状況、顎関ゴムの利用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることがあります。 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。 ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 治療中に『顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい』などの顎関節症状が出ることがあります。 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりすることがあります。 矯正装置を誤飲する可能性があります。 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 装置が外れた後、補綴装置を指示通り利用しないと後戻りが生じる可能性があります。 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。 顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。 治療後に親知らずが生えて、凹凸が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。